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あなたの周りにもまだある、“気づかない圧力のチカラ”

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あなたの周りにもまだある、“気づかない圧力のチカラ”

圧力というと「工場の配管」「気体の膨張」「スプレー缶」などがイメージされがちですが、実はもっと身近で多彩な分野に関与しています。
ここでは、普段は意識しにくいけれど、圧力制御がカギになっている身近な応用例をご紹介します。

目次

香り立つエスプレッソ、その表面に浮かぶクリーミーな泡「クレマ」は、ただの演出ではありません。
この泡は、高圧(約9気圧)でお湯をコーヒー粉に押し込み、短時間で油分やアロマを抽出することで生まれるもの。まさに圧力制御のなせる技です。
家庭用エスプレッソマシンにも搭載されている精密ポンプが、高精度な圧力制御を可能にし、プロ顔負けの一杯を再現しています。
ここでも“見えない圧力”が、味覚のクオリティを左右しているのです。

病院で目にする点滴装置。単に高い位置から液体を垂らしているように見えますが、実はこの仕組みも圧力の応用。
点滴バッグを患者の頭より高い位置に設置することで、バッグ内部の液体に重力がかかり、管内と体内の圧力差(差圧)で自然と液体が流れるのです。
近年では電子制御式の加圧点滴装置が普及しつつあり、わずかな流量変化もリアルタイムにモニタリング。
こうした背景にも、圧力の精密な「計測」と「制御」が重要な役割を担っています。

空気圧は見えませんが、車の走行性能を左右する大きな要素です。
タイヤの空気圧が適正でないと、燃費が悪化するだけでなく、ブレーキ性能やコーナリング時の安定性にも影響します。
実際、タイヤの空気圧が10%低下するだけで、燃費が2〜3%悪化すると言われています。
こうした背景から、自動車にはTPMS(タイヤ空気圧監視システム)の搭載が海外では義務化されるなど、圧力管理が「安全」と「経済性」の両面で不可欠となっています。
なお、TPMSは日本では義務化されていませんが、装着モデルが増え始めています。

最新のスマートフォンやPCに搭載されている半導体。その製造現場では、「真空」すなわち負圧(負の圧力)の制御が常識となっています。
たとえば、フォトリソグラフィや薄膜形成、プラズマエッチングなどの工程では、極限まで気圧を下げたクリーン環境が求められます。

これらは単なる「吸引」ではなく、μ(マイクロ)単位での圧力制御が必要な高度な工程。
つまり、高精度な圧力測定・管理の技術が、最先端エレクトロニクスの根幹を支えているのです。

このように、目に見えない「圧力」は、味覚、健康、安全、テクノロジーといった多くの領域に影響を与えています。
そしてその裏には、圧力を正確に測定・管理する計測機器の存在が不可欠です。

当社が提供するデジタル圧力計は、±0.25%FSという高精度の測定性能に加え、コンパクトな設計、耐環境性、豊富な出力オプションを備えており、製造・研究・メンテナンスの現場における圧力の“見える化”を力強くサポートします。

圧力測定の課題や、既存機器からの置き換えをご検討の方は、下記よりお気軽にご相談ください。
製品ページを見る

 

本記事でご紹介したように、「圧力」は私たちの生活と産業のあらゆる場面に息づいています。
見えないけれど確かに存在する圧力を、正確に計測し、適切に管理することが、製品の品質・安全・性能を支える第一歩。

デジタル圧力計は、まさにそのための「目」となる存在です。
身近な事例から始めて、貴社の圧力管理にも新しい視点を取り入れてみませんか?

 

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