圧力校正とは?
圧力とは?
圧力は、単位面積当たりに加わる力と定義されています。物を押す時、物に当たっている部分の面積に対する力の大きさを、圧力といいます。
空気は、空気中にあるものを常に押しています。この空気の圧力のことを大気圧といいます。
私たちが日常ふつうの状態で暮らしている場合、肌に圧迫感や重さなどを感じることはほとんどありません。
しかし、実際には私たちは大気から圧力を受けています。その圧力は101.3 kPa(約1気圧)で、水銀柱で760 mmHgです。こうして見ると、この圧力はかなり大きいと思われますが、我々は常にこれとほぼ同じ大きさの圧力を体に受けて生活しているのです。
圧力の公式
圧力の単位は?
以前、圧力の単位には、大きく分けて重力単位系と国際単位系(略称SI)の2つがありました。重力単位系では、力をkgfで、圧力をkgf/㎡またはkgf/㎠で表しました。
1999年10月からは、国際単位系に属するパスカル[Pa]、ニュートン毎平方メートル[N/㎡]、およびバール[bar]と、非国際単位系の気圧[atm]だけが一般的な法定計量単位として認められています。
圧力の種類は?
圧力の種類は、ゼロ基準のとり方により、絶対圧力・ゲージ圧力・差圧の3種類があります。
絶対圧力 | 絶対零圧力すなわち、絶対真空を基準に表した圧力のこと。 絶対圧力=ゲージ圧力+大気圧 |
ゲージ圧力 | 絶対圧力と大気圧の差のこと。 このゲージは、計器などの意味。 身近なところでは、タイヤの空気圧や圧力鍋などでゲージ圧力が使われます。 ゲージ圧力=絶対圧力-大気圧 |
差圧 | ある任意の圧力をゼロ基準にとって表した圧力のこと。 |

校正とは?
校正(Calibration)とは、温度計や圧力計などの計測機器の値と、標準となる計測機器(標準器)の値との差などを測定することをいいます。
標準器による校正を受けた計測機器を用いて適切な対象を測定し、その値付けを行うことによって別な標準器とすることが可能です。当然、その標準器によって更なる校正を行うことができるのです。
このように校正は、厳密に定義された国家標準などを大元とし、各標準器から段階的に連鎖する測定の体系を組み立てています。
紛らわしいことですが、通常、校正といった時には調整(Adjustment)を伴いません。法令上は、同音で較正という概念があり、調整を含むことになっています。
例)テレビの時報とともに時計を見て、「○秒の遅れだ」と認識するとき
標準器による校正を受けた計測機器を用いて適切な対象を測定し、その値付けを行うことによって別な標準器とすることが可能です。当然、その標準器によって更なる校正を行うことができるのです。
このように校正は、厳密に定義された国家標準などを大元とし、各標準器から段階的に連鎖する測定の体系を組み立てています。
紛らわしいことですが、通常、校正といった時には調整(Adjustment)を伴いません。法令上は、同音で較正という概念があり、調整を含むことになっています。
例)テレビの時報とともに時計を見て、「○秒の遅れだ」と認識するとき
このズレを認識する行為は『校正』です。
時報に合わせて時計を調整する行為は、『校正』には含まれませんが、『較正』には含まれます。
校正のトレーサビリティとは?
トレーサビリティを直訳すると「追跡可能性」となり、近年では野菜や肉などの生産・流通履歴として耳にすることが多いのですが、元々は計測機器の精度や整合性を示す用語として使われてきました。
ものを正確に測るためには、計測器が正当な標準器で校正されていることが重要です。
トレーサビリティとは、「ユーザの計測器がどういう経路で校正されたかが分かり、その経路が国家標準まで辿れること」をいいます。
ものを正確に測るためには、計測器が正当な標準器で校正されていることが重要です。
トレーサビリティとは、「ユーザの計測器がどういう経路で校正されたかが分かり、その経路が国家標準まで辿れること」をいいます。
計測機器の校正は、なぜ必要?
計測機器は安定した環境下で使用していても、時間の経過とともに規格値を満たさなくなる場合があります。
このような状態で計測機器を使用すると、測定対象が規格を満たしていたとしても、測定対象が不良であるかのように示してしまいます。
こうした問題は、計測機器を定期的に校正しなかった場合に生じます。このような問題を未然に防止するためには、計測機器を定期的に校正することが必要なのです。
このような状態で計測機器を使用すると、測定対象が規格を満たしていたとしても、測定対象が不良であるかのように示してしまいます。
こうした問題は、計測機器を定期的に校正しなかった場合に生じます。このような問題を未然に防止するためには、計測機器を定期的に校正することが必要なのです。